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chiasma28:「与えられていない言葉で考える<1>――《地球》」

chiasma28:「与えられていない言葉で考える(1)――《地球》」

7:3の割合なのに”地球”って変じゃね?」(めがね)

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 地球の公転周期はだいたい1年だと言われておりますが、《本当にたったの1年で太陽の周りを一周するのか》を誰も確認したことがありません。太陽までの距離は、およそ1億5000万キロメートルですから、小学校で習った式を使うと、秒速30キロメートルぐらいになります。

円周の長さ:150,000,000(km)*2*3.14=942,000,000(km)
速さ:942,000,000(km)/365(y)=942,000,000/31,556,926(s)=29.850km/s

 かなり速いですね。ロケットを打ち上げるときに、地球の重力を振り切るために必要な速さは「11.2km/s」だと高校物理で習ったと思います。(習っていない方は「第二宇宙法則」とお調べてくださいませ)。それよりも全然速いわけです。なんでそんな速いのかとか、どうして月は地球と同じ速度で回っているはずのに、地球の重力から振り落とされないのかとか、いろいろな疑問が飛び出てくるところが、物理学をやっていて面白いところかもしれません。

 天が中心か、地球が中心か、どっちがどっちでどう回ってるんだ、という宗教的な問題も、コペルニクスやアインシュタインを経て「ずっと中心はどっちだって考えてきたし、途中で中心は二重であるみたいなことも言ったけど、結局は、特定の座標なんかないね」みたいな結論に落ち着いています。観察の前提を考えさせられ、とても面白いです。

 月の裏側はほとんどみえない(月は回りながら上下に頷くような動きをするため、たまに5%くらいみえる)のに球体だと推測できる(と思い込んでいる)のも面白いし、月食や日食が無かったら人類は宇宙を観察し、いまのように開発までしただろうか、という想像も面白いです。

 僕は最近、「宇宙もまた、何かの周りを回っているのではないか」という考え方が好きです。あたまが完全にSF脳ですが、でも、力学的には計算できていても、実際に観測できていることがほんとうに少ない宇宙だからこそ、《もしかしたら》ということがたくさんあって、面白いです。

 さて、今回は「地球」を考えてみませんか、という御題です。しかし、地球に関する知識とか「地球に優しく」みたいなことではなく、《もし地球という言葉がなかったとしたら、あなたは地球という惑星概念にどんな名前をつけただろうか》ということを考えてみませんか。

 地球というのは中国語です。むかし宣教師が清(古い中国の名前)に入ってきて、俺らが「平行地面」だと思っていたものは、実は「球体」なんだぜということを示してから、地球と呼ばれているかもしれないという説があります。(船で西へ西へ進むと、また同じ場所に還ってくるから球体なんだという説明があったとかなかったとか)。「earth」の語源はチュートン語だという説もあります。そもそも、ケプラーによれば地球は回転楕円体だから球体じゃない、と知ってしまったときのショックはとても大きかったです。

 地球というのは、あくまで大昔のヨーロッパから伝わってきた(そして中国から最終的に輸入した)翻訳語なわけで、まだ日本には日本独自の「ちきゅう」を示す言葉がないといえるでしょう。それをここで作ってみませんか。お遊び程度で構いませんし、なかには翻訳者さんもいらっしゃるみたいですし、かわいいことばを作るのが好きな人もいるみたいですし。

 むずかしく考えすぎることはありませんよ、単に《ちきゅうって言わなかったら、なんて言う?》という質問に答えるつもりで大丈夫です。それでは、レッツしんがり〜。
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