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みんなでしんがり思索隊

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何もない空間 / 著者:めがね - ch10


『Less is more.』(より少ない事はより豊かな事) ミース・ファン・デル・ローエ

こんばんわ。めがねです。
chiasma:10は『私の好きな場所』との事ですが、入る前に少しだけこのミース・ファン・デル・ローエなる人物を紹介させてください。

ミス・ファン・デル・ローエとは、20世紀のモダニズム建築を代表とするドイツの建築家で、ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトと共に近代建築の三大巨匠とみなされる人です。
今でこそ、当たり前になっているパーテティションで空間を人数の変動に合わせ適宜に区切るなどの方法はこの人が提唱した『内部空間を限定せず、自由に使えるようにする』というユニバーサル・スペースなるモダニズム建築の概念からきています。
上記した、『Less is more.』という標語もこのミース・ファン・デル・ローエが提唱したものです。他にも『God is in the detail.』(神は細部に宿る)なんてのもありますね。
ミースの事を語りだすと紹介するだけで記事が終わってしまうのでこの辺で割愛させて頂きます。
あくまで記事は『私の好きな場所』についてなので、前口実が長くなりましたが始めていきたいと思います。よろしくお願いします。

・何もないというのはポテンシャルに満ちている。
私がこの『好きな場所』という御題見たときに、思いついたのは先にこのお題を書かれているドーナツさんの記事のように映画館、贔屓のショップ、公園、カフェ、etcのようにすでに出来上がっている場所、つまり『現存している空間』でした。
これを御題にして記事を書くには好きな場所を一つに限定して書くのは中々難しいなと思い悩んでいた所、最近まで更地だった土地が基礎工事をやっており「あ。新しい家が建つのか」というきっかけがあり『何もない空間』が一番ワクワクして一番好きかもしれないという結論に至りました。
何故、『何もない空間』が。何も無いならなんもおもんないじゃない。と思われるかもしれませんがこれは結構皆さん見落としがちですが、結構身近に転がってると思います。
例をあげてみます。一人暮らし、もしくは自宅の増改築をするに当たって、部屋を一つ与えられるとしましょう。広さは大体8畳。長方形で西側と北側の二面彩光で、西側に扉が一つ。
たったこれだけの条件ですが、何処にベッドをおこうか、どんなマットを敷こうか、机はどうしよう、など想像力が働いてきませんか。
公園も同様なきがします。昔は遊具で遊ぶのが普通でした。
きっと今では遊具で遊ぶ人なんてほとんど居ないと思います。大人になった事によりサイズが合わないからです。
しかし、遊具で遊ぶという選択肢が無くなった事によりベンチで寝転がって星を見たり、本を読んだり、公園で語らったり、遊んでいる子供を眺めたり、ぼーっとしてみたり、と子供の頃にはやらなかったような選択肢が増えたように思います。
公園で遊具で遊ぶという選択肢がなくなり大人にとっての公園は『何もない場所』になった事で場所の持つポテンシャルが増えた訳です。
ポテンシャルという言葉は直訳すると『潜在性』というそうです。潜在とは、外から見えない状態で存在している様だとの事。
現存している空間(外)に何もないからこそなんでも頭の中で自由にその出来上がった様子を想像できるというのが私は楽しくて楽しくてしょうがないなという気持ちに改めて気づかされました。

ミースが唱える『Less is more.』とは意味合いが若干異なりますが、なんとなくこの言葉がしっくりくるなと思ったので引用してみました。
そういえば、しんがりで建築の事について触れるのは始めてです。
もっと皆さんの身近に建築ってものが感じられたらいいなと思い記事にしてみました。
拙い文章で少しでも伝わっていれば幸いです。

それではこの辺で

じゃあのん

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