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みんなでしんがり思索隊

書いてみよう、それは案外、いいことだ。 / 載せてみよう、みんなで書いた、幻想稿。
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好きなことを、書きました。 / 著者:てだ - ch21


 私は中3の頃から『格言ノート』とでもいうべきものをつくっています。
 簡単です。本を読んでいて、心にティンと響いたことばを作者や書名を添えてB5ノートに書き写してるだけ。映画のせりふや歌の歌詞なんかもアリです。たまった言葉をたまに眺めてしみじみします。思い出のアルバムを眺めるのと、気持ちはよく似ています。違うところは、思い出は死んでいますが、言葉はまだ生きていて私に力を与えてくれることがあることです。
 小説の中から書き抜くのもいいですが、やっぱり基本は格言です。岩波文庫の『ことばの花束』シリーズから始まって、芥川龍之介の『侏儒の言葉』や太宰治の『もの思う葦』、寺山修司なんかもいい名言集があります……。と、いつのまにか格言集を中心に本を読むようになってしまって、おかげでアフォリズム大好き野郎になってしまっています。
 格言はインスタント食品みたいなものです。さっと頭に入って消化は良いですが、摂りすぎると自分で言葉を噛みしめる能力が少しずつ衰えてきます。でも、何だかボーっと意気消沈しているとき、焦って心の拠り所を失っているとき、一瞬であなたにパワーを与えてくれるのはたぶん、知恵のある昔の人たちが加工してくれたこいつらなのです。
 今まで集めた格言を厳選するのはとても難しいですが、頑張っていくつか選んでみました。皆さんの心の栄養になれば幸いです。


鐘が鳴ったらすぐ教室にはいるのだ。
あらかじめ予習をして、本の一章一節をよく調べておく。
するとあとで、先生が、本にかいてあることしか何もいわぬのがよくわかる。
ゲーテ

 主に高校生の時によく思い出していた言葉です。教科書に無いことを雑談交えて教えてくれる先生が好きでしたし、それ以外の教師はみんなクソだと思ってました。塾講師のバイトを始めてからはある程度しょうがないとも感じてます。年をとるにつれて感じ方が変わってきた例です。


好奇心は見栄にすぎない。たいていはそれを語ろうとするために知ろうとするだけだ。
パスカル

 パスカルはヤバいです。彼の言葉は宇宙視点から心の隙間をスナイプしてきます。学生は好奇心がないと学問なんてやってられないので、今はこの言葉から目を背けています。はい。


われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときより、世の中を少しなりともよくしていこうではないか。
ジョン=ハーシェル(天文学者)

 これはもう超一級に好きです。将来に対するただぼんやりとした不安を感じた時に真っ先に思い出すのはこいつです。単細胞なので生きる目標はこれぐらいシンプルでまっすぐしたもので十分にすぎます。


好きなことを書きなさい。それ以外の法則はありません。
オー=ヘンリー

 この言葉を最後に私の文を締めくくらせていただきます。しばらくレポート以外の文章など書いていなかった私の背中を押してくれたこの格言と、このような素敵な場を創っているブログ執筆者の皆さまに最大限の感謝と敬意を捧げます。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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