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みんなでしんがり思索隊

書いてみよう、それは案外、いいことだ。 / 載せてみよう、みんなで書いた、幻想稿。
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約束をしよう。/ 著者:こはく - ch5

こんにちは、こはくです。

今回のお題chiasma5は『ひとり暮らしにおいて肝心だと思うこと』。
思うに、お題投稿者様及びひとり暮らしをしている皆さん、加えてこれからひとり暮らしをしようと考えている方へのアドバイスになるであろうものを求められているようです。
となると、僕個人の個別的ななお話をするのは適当ではありませんね。
(僕自身はまだ一人暮らしをしたことはありません。
会社の社員寮に半年ほど暮らしていたことはあるのですが、掃除や食事といったひとり暮らし的な家事はおばちゃんたちがやってくれていたのでこれをひとり暮らしということはできませんよね。
ですので僕はひとり暮らしをしたことはない、ということになります。
今年中に上京して一人暮らしを始めたいと思っているのですが、それはまた別の話。)
少なくとも僕だけでなく、みんなに共通するような事柄を語ることがこのテーマの答えとしてふさわしいようです。
具体的なことは個別的になってしまうからダメ。
となるとその反対のこと、すなわち抽象的なことをお話すべきであるという結論に達します。

抽象的なお話といっても別に哲学的な難解な話をするつもりはないし、ひとり暮らしという主題からかけ離れたことをお話するわけでもありません。
僕がお話しようと思っているのはいたって簡単で、素朴で、単純なお話です。
僕が考える『ひとり暮らしにおいて肝心だと思うこと』。それは、
秩序です。
秩序のある暮らしが大事ですよー、ということを僕は主張したい。
ほらほら、とってもシンプルでしょ?

で、大事になってくるのはどうやってこの秩序を実生活に当てはめていくか、ということ。
『秩序のある暮らし』というのはすごーく漠然としていて、実生活で使えるようなものではありませんよね。
そこで。
今度はこの抽象的な行動規範を具体性のある事柄に当てはめて考えていく、という作業が必要になります。
で、この具体化は人それぞれがすべき部分です。
僕が今まで生活してきた、生きてきた中で導き出した肝心だと思うこと―秩序のことを言っています―を、この記事を読んでいるひとりひとりが自分の生活に当てはめて考える。
そうすれば僕の考えを押しつけることなく、かつ僕なりの今回のテーマの答えをひとりひとりの生活の中に取り込んでもらえるのかな、と思うのです。

ここから先はひとつの具体例を示してみたいと思います。
ひとり暮らしにおける、秩序ある生活を具体例を。
ところで。
人は何かと何かを比較することで、そのもの理解することができます。
生まれてこのかた軽自動車しか乗ったことのない人は、乗用車ましてや高級スポーツカーの良さを理解することはなかなかできませんね。
そのため秩序の良い部分・利点・メリットを理解するには秩序的ではないもの、すなわち無秩序を理解することが必要だと僕は考えます。
ですからまずは、無秩序について考えていきましょう。

ひとり暮らしにおける、無秩序の具体的な例。
そうですねえ、なんでもいいのですが…。
本を考えてみましょうか。
漫画、文庫、教科書、エトセトラ。
これらにおける無秩序とはどのような状態か?
あ、もちろん分かっているとは思いますが、ラノベと美術雑誌が隣あっているとか、本のジャンルが全くバラバラな状態=無秩序だといっている訳ではありませんよ。
この場合における無秩序とは、本が整理整頓されずに散らばっている状態のことを指して言っています。
想像してみてください。
本が四方八方に散らばって、足の踏み場のない床を。
部屋の中で何かアクションを起こすと、必ずといっていいほど本に触れることになる。
本来本を扱うべき手ではなく、扱うべきではない足で。
これは、果たして良い状態でしょうか?
違いますよね。
決して「これが良いんだ」という人はいないでしょう。
公共の図書館がこのような状態、どこにどのジャンルの本が収まっているか分からない魑魅魍魎な状態では決して健全な図書館とは言えません。
同じようにたとえそこが自分だけの空間だったとしても、そこにある本には秩序があることが必要なのです。

秩序を形成することは、簡単です。
本棚を設けるだけで、全てが解決します。
床に二次元的に散らばっていた本は本棚の一段一段に綺麗に収められ、床という二次元空間ではなく棚という三次元空間の中で均整を保ちます。
秩序というのは実に、実に簡単につくりだすことができるのです。
先ほど無秩序については20行以上使って説明していたのに、こちらの秩序はほんの5、6行で説明が終わってしまうくらいですから。

例えばこのブログも、ある種の秩序によって成り立っています。
chiasmaという行動規範の中で自己と対話を繰り返し、文章という形で答えを表現する。
chiasmaというひとつのprincipleによって、このブログは成り立っているのです。
仮に、このブログが『みんなでむちつじょ思索隊』なるものだったとしたら?
chiasmaのようなprincipleの存在しないブログだったとしたら?
きっと、それはもはや無意味なものになっていたでしょう。
宇宙デブリのようにそれぞれが全く違う速度、方向、性質を持って飛び交い、衝突しあい、瞬く間に粉々に砕け散っていたことでしょう。

ひとり暮らしの難しいところは、このブログにおけるchiasmaのような行動規範を自分自身で設けなければならないこと。
自分ひとりでprinciple、disciplineを定め、そして順守しなければならないということが一番大変なことだなあ、と思います。

約束が人々を結びつけ、国家を形成しました。
ひとり暮らしとはいわば、自分ひとりだけの国を持つということ。
その国を守り続けるために必要なものこそ、ほかならぬ秩序なのです。

今回の記事中では本という具体例を使いましたが、最初に言ったようにこれはどんなものにでも当てはめることができます。
秩序という抽象概念を、ひとり暮らしの様々な場面で具体化して考えればいいのです。
朝昼晩の食事しかり、睡眠時間しかり、部屋のインテリアしかり。
挙げるとキリがありませんが、つまりはそういうことです。
自分だけの国を守る、自分だけの秩序を形成してくださいね。

ではでは、今回はこれにて。

ありがとうございました!

こはく

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