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みんなでしんがり思索隊

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油そばとかバイオとかモノマネとか / 著者:寝返りレタス - ch7

お久しぶりです。寝返りレタスです。早くもあみめでぃあが行き詰まっているので気分転換に書きます!

思い出の詰まったメンタルブロック、ということで。。



*油そば


(図1)

 我が家で「私のメンタルブロック」といって最初に名の上がるのが、こいつ——油そば。今ではすっかり大好きな油そば。それでも最初はメンタルブロックがっちがちでした。

 東京に住み始めてすぐのころ、同居人と秋葉原を歩いていたときのことです。晩御飯に何を食べるか悩んでいたら、同居人の提案したのが「油そば」でした。

でもさ、油そばって!「油」「そば」って!!

 私の頭には、なんかよおわからんギットギトの油に塗れただけの麺が鎮座している絵が浮かんでいました(図1参照のこと)。こちらに来てすぐのころはあまり食欲も振るわず、油ものを食べきるのが厳しかったこともあり、

えー無理…だって《油そば》でしょ……似たようなやつならラーメンでもいいじゃん!!

とか言って逃げようとしましたが、そこは目ざとい同居人、逃してくれるはずがありません。

「食べたことないでしょ!ラーメン好きなら絶対好きだから!」

と押しに押され、しぶしぶ入店してみたのです。

 はい、お察しの通り、ハマりました(はーと)。美味しそうに食べる私を見て、隣に座る同居人が「どう?ww」と訊いてきたときは、悔しいやら恥ずかしいやらで「……美味しい」と答えるのが精一杯だったのを憶えています。

 前述の通り、今では油そばが大好きですよ。当時から好きだったラーメンより頻繁に食べています。早稲田周辺の美味しいお店に、ひとりで食べに行ったこともありました。

 メンタルブロックって怖いなあと最初に感じたのが、油そばでした。


*バイオハザード

 最近我が家で大ブームのゲームです。カプコンから出ているホラーアクションアドベンチャーゲーム——『バイオハザード』。ゾンビとか寄生虫とかのアレです。

 どうして苦手だったのか、その理由はかなりはっきりしています。私が苦手な男の子が、大好きだったからです。

『バイオハザード』が大好きな彼は、しょっちゅう「ゾンビが人間を食べるシーンのモノマネ」と称して、いろんな人に近づき、付き纏っていました。家でやるならまだしも、公道でやるのは迷惑だし恥ずかしいからやめてほしい、と常々思っており、それがどうも苦手でした。

 それに、『バイオハザード』を知らないからどう反応したらいいのかわからないのです。実際にやればわかったのかもしれませんが、私の両親は『バイオハザード』のようなゲームに対して強い偏見を持っていて(まあだいたいどんな家庭でも、あまりいい顔はされないと思いますが…)、借りることさえもままならず(というのは言い訳ですが…)。その結果、『バイオハザード』は、私の偏見の山に投棄されたままでいたのです。あと、据置型のゲーム機よりも携帯型のゲーム機を多く持っていた、というのも少しは関係あるかもしれません。

 この家に来て、ゲーマーな同居人の影響で、ゲームに触れる機会が急に増えました。『バイオハザード』は、そのうちのひとつです。やってみると、面白いのなんのって。私はアクションゲーム全般がへったくっそなのですが、それでも楽しいのです。

 今では私が『バイオハザード』の真似をして遊んでいます。敵クリーチャーや主要キャラクターたちのモノマネはもちろん、BGMや発砲音、SEまで再現して遊んでいます(遊んだ気になっている、とも言います)。


*モノマネ

 そうそう、前述の『バイオハザード』にも関係しているのですが、私は昔からモノマネを誰かに披露するのが苦手でした。昔はよく犬の鳴き真似とかポケモンの真似とかしていたのですが、似すぎて引かれたり、あんまり思うような反応が得られなかったりで、いつの間にか真似をすることが減っていました。単純に「恥ずかしいから」という理由も少なからずあります。

 ただ、最近になって、声優を志望する者、つまり表現者として恥を捨てることが前提でなければならないと感じ、それを当たり前に実行している同居人(またか!)を見て、「これじゃいけない!」と思ったのをきっかけに、いろんなモノマネをやるようになりました。

 だってね、同居人ったら、「トポルジック・メンテコリアの真似して!」なんて架空の名前を出されても、やってくれるんですよ。どんなにクオリティの低いモノマネも、みんなが笑うならとどんどんやっちゃうのです。その姿勢を見て「負けてられない」と思いました。ほんの数十日だけ一緒に暮らした年下の同居人も、そういった点でかなり強かったので、ふたりの影響は計り知れません。

 最近は、仲の良い友人や、ポケモンや、ゲームの真似をしています。なかなか楽しい。下手でも笑ってくれる友人の存在というのは大切ですね。上手いと「上手いね!」って言ってもらえるのもとても励みになります。

 ただ、「ロッテ・キシリトールガムのモノマネやって」とか「回転寿司の真似して」という無茶ぶりに応えるだけのメンタルがまだ無いので、そのあたりが今後の課題ですね。顔芸がダメなんです。せめて「できない」から「やらない」に底上げしたいので、頑張ります。実はこっそり、顔の筋肉を動かす練習なんかもしてるんですよ。夜道、ひとりで自転車を漕ぎながら、変顔の練習をしている不気味な女がいたら私だと思ってください。


 今ぱぱっと思い浮かぶのはこんなところですね。まだまだまだまだ死ぬほどあったし、実際にあるのですが、私にとってはどれもこれも大切な思い出です。《私の心の奥の奥で跡地となってしまったメンタルブロックの在処》が、今ではかえって思い出深く、時が経つ分だけ愛おしく感じられるのは気のせいでしょうか。

《いろんな人の存在で私の趣味や嗜好ができてゆく》というのは、私の生を支えてくれている重要な部分です。

 これからもいろんなメンタルブロックにぶち当たるのでしょうし、その分だけ乗り越えていって、人生の幅を広げたいですね。今回はこんなところです。



お読みいただきありがとうございました。寝返りレタスでした。







(校正・編集責任:らららぎ)

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