こんばんわ。めがねです。前稿だったか前々稿だったか忘れてしまいましたが『人は自分に無いものは語れない』と確か私はは申しておりました。逆説的に言えば『自分にないものは語るべきでは無い。』と思っておりますので自分の中にあるものを引き出しから引っ張り出してきて語らせて下さい。さて今回は『思い出のメンタルブロック』という御題なのでぴったりなものがございましたので、お付き合いいただきたいと思います。
私は『ギャルが苦手』なのでその背景と共に懐かしくも狂おしいほど真っ直ぐだった思春期を思い出しながら執筆していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
・性欲が理性に勝っていた頃のお話
お話していく上で今より少し前に遡らなければなりません。今が26歳なので丁度10年前くらいでしょうか。私は高校1年生で16になった頃です。中学を卒業して高校に入学して半年あまりくらいだったでしょうか、高校に入った事で大人の仲間入りをしたという謎の全能感の絶頂感が真っ盛りの時。
携帯電話という画期的なツールが主流になってきた事で、中学の頃は『何時に電話をかけるから電話の前で待ってて』というたわいなくも甘酸っぱい約束を取り付けなくて良くなりました。
『いつでも自由に想い人に連絡をとれる』という願ったり叶ったりという時代が訪れた訳です。
中学とは違い、高校は自分の内なるの思想に向けバラバラの学校へ分かれていきます。これにより恋愛対象も中学の時とは違い、○年○組の誰々くん(さん)という『閉塞したコミュニティ間の恋愛』ではなく○○校の○○部○年○組の誰々くん(さん)のような『一学校という垣根を越えたもの同士の恋愛』に発展していく訳です。
前置きが長くなりましたが『可愛い女の子紹介してや』と言う高校生にありがちな一言で始まり今後、僕のギャルが苦手というメンタルブロックと女性不信の根幹と言っても過言ではない重要な人物と出会いました。
とある女子高の同学年で後に親しかった友人Tくんの彼女になる人物『Nちゃん』です。
Nちゃんは容姿も整っており、性格もノリが良く話も上手でした。
そうですね。改造後の板野友美さんが女子高生だったら。みたいな容姿を想像しておいて下さい。
この頃の私はDTを卒業し、彼女とも別れていたので謎の全能感に更に拍車がかかっていた事もあり、今では考えられないようなガンガン行こうぜスタイルのアプローチの仕方をしていました。
その成果もあり、実際に会ってお話出来る所までこぎつけ、遊びに行ったり更には両親が自宅にいない時にNちゃんを呼ぶ事にまで至りました。これが私の悲劇の始まりです。
自室でゲームやDVD鑑賞も一頻り終わり、いよいよやる事がなくなって来てさぁ駅まで送って帰ろうかぐらいの勢いの時です。雨が降り出しました。結構な勢いです。
田舎なのでこの時間を過ぎると電車も少なくなりますしバスもなくなります。
無理にでも送って帰れば良かったのですが、若気の至りか『泊まってく?』と下心丸出しのアホ発言をしたのです。
昔の偉人も言っていました。『認めたくないものだな…自分自身の…若さ故の過ちというものを…
』
ええ、やりましたとも。深夜のプロレスごっこ。3発分くらい。若さって怖い。
『そんなつもり無かったの』とか言われましてもな。覚えたての言葉ってやたら連呼したくなるじゃないですか。あの感覚ですよね。覚えた事って試したくなるじゃないですか。
翌日早朝駅まで送って帰りました。
後日、SEXしたのに付き合って無いのはこれ如何に、と意を決して告白をしました。
返答は『付き合うのは無理だから二番目で良い?』轟沈です。
まぁそれでも良いかと思っておりました。何回か会ってお話しました。SEXも何回かしました。
夏が終わり、秋の季節になりました。粛々と季節が流れていくある一日の中での話です。
唐突に友人Tくん『俺、彼女できたは。』私、友人Sくん『へー誰々?見して見して。』
Tくん『お前ら知っとるで。お前(私)は振られとるしのwほれ。』
Nちゃんでした。そう数日前会ってお話して最終的にセクロスをしたNちゃんではありませんか。
激しく動揺しました。が、悟らせてはいけません。次に私はこう切り出しました。
『あぁ、俺振られたしなwなるほどね。で何時から付きあっとん?』
Tくん『一週間前w』『!?!?』・・・あれ一週間前って俺、その後会ってセクロスしたよな・・・。
Tくん『よろしくな兄弟wwwあ、後お前無理矢理ヤられたってアイツの学校で噂にされとるで終わったなwww』『!?!?!?マジで!?』
確かに。最初の一回はそうでしたが、後は全て合意の上の行為だった訳ですがなるほど、彼女の中ではそういう清算の仕方だった訳ですね。うん。なるほど。
『最初は勢いやったんです。好かれるための…嫌よ嫌よも好きのうち言うて家に来とる時点でなるようになる。まさか手玉に取られるつもりはなかった。それがまんまと手玉にとられてしもた。何重にもトラップを張り巡らせた計算をもった相手やった。』
『ビッチやった。』
『そしてビッチに引っ掛かった俺は蔑まれた。ビッチに引っ掛かったから』
『皆の中で正当化された…マジョリティには事実より優先されるものはないからです。』
『その日から俺に変なアダ名がついた。北野さんも聞いたことあるかもしれませんね…』
『レイパーめがね…』
・その後から現在に至るまで
その後は、しばらく女性不信というか人間不信に苛まされることになりました。
人を好きになってもどう思われてるんだろう、どういう風に悪口を言われてるんだろう。コイツは友達面してるけど何時裏切るんだろう。とかそんな感じです。
人間不信だったし、人がなにより嫌いだったし自分に不利益な煩わしい人間は全部死ねばいいのにと思っていました。イジメも重なり更にそれが加速していきました。
それによって随分と、まぁひねくれた人間性が形成されていきました。
20代前半までそんな感じでした。
それにも関わらず、変わらず接してくれた数人の友人。専門学校でであった友人。東京に出てきて色々な人と出会ってお話して、遊んで、一緒に作業して、現場にいって、デザインイベントに連れて行ってもらったり、パーティーに出席させてもらって、少しづつでしたが人間らしい感情を取り戻せたように感じます。
色々な人のパターンを読み込む事によって、なんとなく人となりがわかってきたような気もします。それによってあぁ、こういう人にはこういう話し方をすればいいのかなというのが少しづつですが出来るようになってきました。
が、自業自得ですが上で述べたような経験でギャルっぽい服装や喋り方の人のイメージはなかなか払拭できません。大勢の時は大丈夫なのですが、女性と二人きりで話す時も影でこんな事言われてんのかな。と少し勘ぐってしまってなかなか上手に喋る事が難しいです。
手を出してもいいのよ。みたいなサインがあったとしても、やはり色々勘ぐってしまって素人の女性とそういう行為をするのにも抵抗があります。
風俗を利用する理由も根幹はそこにあったりします。
こんな事言ったら怒る方もいるかもしれませんが、自分を商品として切り売りしているから素人さんほどメンタルに気を使わなくて済むからです。
長くなりましたが私がギャルが苦手な理由はこんな感じです。皆が皆そんな事はないとはわかってはいるのですが、自分が認識している事実をひっくり返すのは相当な衝撃がないと不可能な気がしているのでやはりしばらくはこのままだろうと思います。
いずれ、僕の固定概念を覆してくれる。ピュアっピュアのギャルが現れる事を切に願います。
お疲れ様でした。
じゃあのん