僕は人のオススメを受け入れるのが好きです。
誰かのオススメは僕の「わくわく」をとても強化してくれます。
僕にとって最も楽しい時間のひとつは,なにか欲しいものがあるとして,それについて色々と想像を巡らせることです。その箱を開けたときのこと,それを初めて使ったときのこと,日常的にそれを使うときのことを,ぜんぶ想像します。それが僕にとってものすごく楽しい時間なのです。
とはいえ無限にお金があるわけではありません。何か高い買い物をするときにはすごくゆっくり吟味することが多いです。色んなサイトを見て情報を集めます。それでやっと買うことにしたり,涙を飲んで諦めたりするのです。
誰かのオススメやレビューサイトの情報は,その「想像」のための材料です。あの人はアレのあの点がいいと言っていたけど,自分はそう思うだろうか?あの点はダメだと言っていたけど,本当にそうなのかな? などなど考えを巡らせることもものすごく楽しいことです。
実際にそのものを手にしたときの喜びと興奮はひとしおです。こういう経験は誰にでもありますよね。まるでサンタクロースからのプレゼントを喜ぶ子供のように,僕はいそいそと箱を開けます。
今までに例外なく,実際に手にした商品は僕の期待を裏切ってくれます。店頭で実物を見たはずのものであっても,自分の手元にくるとまったく違った感触を受けることもあります。サイトで見ただけのものなんて言うまでもないですよね。でもそれを楽しんでいる僕も存在するのです。ある種のくじ引きか何かに似ているといえるかもしれませんね。
そしてその商品について,オススメしてくれた人と話すのもすっごく楽しいです。「何を商品に求めるのか」っていうのは少しずつ異なります。同時に「ここはどうでもいいや」という部分も少しずつ異なっていきます。
ちょっと大げさですけど「なにかをオススメしあうことによってその人がどんな人かわかる」っていうのもあるかもしれませんね。言葉じゃ伝えられないなにかも「オススメ」が伝えてくれるかもしれません。
特に書籍や映画など,なにかストーリーをもつものをオススメされるのはおもしろいですね。あるシーンに差し掛かって,この人はどんな気持ちでこのシーンを通りすぎて,そしてどんな気持ちで僕にこれをオススメしてくれたんだろう? と考えるのもものすごく「わくわく」することです。
「想像を巡らせること」が楽しい時間のひとつだと書きましたが,もちろん届いてからの時間も楽しいですよ。欲しくてたまらなくて買ったものは,色んな方面から僕の生活をがらりと変えてくれます。真夜中に「そういえば買う前に気にしていたあの部分はどうだったんだっけ」とふと思い出して,意味もなくそれを使ってみる,なんてこともあります。
買ってみて全然イメージと違って,なんじゃこりゃいらなかった,というものも中にはいくつかありますよ。でもせっかくお金を払ってしまったし、なにかの縁なのかなあと思って使い続けることにしています。そのモノに罪はないですしね。
そんなこんなで「なにかをオススメされる」からはじまる一連の流れは,僕の生活にたくさんの「わくわく」をもたらしてくれます。だから僕も,いいモノも悪いモノも含めてたくさん人に「オススメ」します。その人の生活に良くも悪くも「わくわく」が生み出せたらいいなあ。そしてできたらその人とそのモノについて話して,その人の一面なんかも知ることができたらいいなあ。
(編集・校閲責任:らららぎ)
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