四本目です。『お前暇なのかよと』と問われるかもしれませんw
問を与えられると答えを出さないと気がすまない性分なのです。そうなのです。
chiasma04:は『私の好きな帰り道』との事なので帰り道というのはどんな風だったかなぁと思い出してみしました。結果、『帰り道というのは一つの短いストーリーである』という風に感じたので、誰と一緒に帰った場合と自分一人で帰った場合とを比較しながらお話しようと思います。
よろしくお願い致します。
・case1『友人との場合』
友人とは良いものです。恋人、親兄弟と全く違う性質を持っています。親、兄弟ほど血のつながりという密接な関係でもなく、恋人のようにお互いがお互いを好きだよねという契約を交わした置いてでもありません。
ただ一緒にいるだけで心地良いだとか、この人と一緒にいる空気感が好きだとか、単純に馬が合うだとか、そういった関係性の人々だと私は思っています。
学生時代を振り返ってみると、ゲームセンタに行ったりだとか、カラオケに行ったりだとか、公園でカップラーメンを啜りながら語らったりだとか、一緒にお好み焼きをつついたりだとか、寄り道が多かったように感じます。
寄り道をすること自体もの凄く楽しいのですが、最近ハマっているゲームだとか、漫画だとか、音楽のことだとか、どこどこの店に新しいショップがオープンするだとか、内容の無いとりとめの無い話をすることが楽しかった気がします。
それよりなにより、『俺、言ってなかったけど何組の誰々は可愛いと思うんだよね。周りの評価あんま高くないけど』といった親や恋人には言えないような『秘密』を共有できることが、なにより嬉しかったのです。
また時間の経過によって物語にも変化があること。違う人と一緒に帰ることによって別のストーリーがあることが、とても楽しかったです。別々の物語がクロスオーバーした時なんかはそれはもう興奮ものでした。
・case2『恋人の場合』
恋人と帰る場合はそれは一緒にいられるだけもう幸せいっぱいの物語のようなものです。一緒に手を繋いで帰っただとか、自転車二人乗りをして帰っただとか、言葉を交わさなくてもただそれだけの情景だけで物語が完結してしまう、そういうものでした。
しかし、この物語には大体の場合『同じような物語の繰り返し』という欠点が存在します。恋人という契約上、制約が存在するのです。『○○をしないで』『○○みたいな事いわないで』だとか条件は色々です。
また物語の性質上『登場人物がいつも同じ人物』というように、物語自体は大変楽しいし幸福なのですが、道筋がいつも同じところを辿ってしまうところ、別れた途端に何故か寂しくなってしまうところが欠点かと考えます。
・case3『一人の場合』
一人で帰る道と言うのは寂しい響きに聞こえるかもしれませんが、私はとても好きです。友人や恋人と一緒に帰る道と圧倒的に違うところは、『自分に使える時間が無限的な』ところです。
人と一緒に帰る場合は相手の状況も加味しなければなりません。相手が早く帰なければならない時は、時間を気にしながら歩かなければならないし、相手のボディランゲージから状況を何かに悩んでいるなとか、何か食べて帰りたいのかなとか、なんとなくですが相手のことを把握しなければならないからです。
一人の場合はこれを気にする必要がないので、楽しくはないかもしれませんが、とても楽です。今日は本を読みながら帰ろうだとか、好きな音楽を聞きながら帰ろうだとか、星を見てすこしゆっくり帰ろうだとか、もてる感度をめいいっぱい自分に向けることができるからです。
自分しか登場しない物語ですが、物語の可能性が無限にあることがメリットかと思いました。
以上が私の『好きな帰り道』という御題に関する考察でした。
生きている以上《同じような日》は存在しても《全く同じ日》というものは存在しません。
それならば、帰り道も同じような帰り道でもちょっと今日は気分を変えてみようだとか、人と一緒に帰ってみようだとか、帰り道という短い物語を楽しんでみては如何でしょう。
じゃ。この辺で。
じゃあのw
(編集・校閲責任:らららぎ)
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