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みんなでしんがり思索隊

書いてみよう、それは案外、いいことだ。 / 載せてみよう、みんなで書いた、幻想稿。
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背伸びしなくてもいいんだ。/ 著者:こはく - ch2

こんにちは、こはくです。
ここ1週間ほどこのブログ、そしてきあずまと向き合ってきましたが、その結果僕はひとつの大きな壁を意識するようになりました。
自分と徹底して向き合わなければ、文が書けないということです。
それは他のメンバーも感じているようで、記事とツイッターのつぶやきを見ていると、皆苦しみながら記事を書いていることが伺えます。
このブログの記事はまさに自分自身と格闘しながら作られています。
でもだからこそ、このブログには価値があるとも言える。
自分の表面だけ、現在だけを描写してもダメで、それだけでは決定的に何かが欠けてしまいます。

真珠はすごーく綺麗ですが、真珠を作るためにはその核が必要です。
これと同じように僕もきあずまと向き合っていく中で自分の核、コアを見つけ出さなくてはなりません。
今の自分を構成している、本質はなにか。
内面を徹底的にサルベージした時だけ、その本質が見えてきます。

ブログ記事は書いた人の人生を抽出した、エスプレッソのようなものです。
極上の旨みを極上の形で抽出した、エスプレッソ。
コーヒー豆はその人自身を意味していて、きあずまはブルーマウンテンやコロンビアといった産地のようなものではないでしょうか。
それぞれのきあずまという土地ごとに全く異なる豆である自分自身を見出していって、それを適切な形でアウトプットした文章、すなわちエスプレッソにしてゆく。
そしてそれを読者様、他のメンバーに楽しんでもらう、飲んでもらう、読んでもらう。

ふむ、こう考えると楽しくなりますね。
そして、だからこそ、中途半端なものを作る事はできません。
スタバの店員さんみたく、誠心誠意お客様である皆様にエスプレッソを飲んでいただけるよう、僕は僕の出来る限りを尽くしてエスプレッソを淹れなければなりません。
日々、精進してまいります。

…おっと、これで終わりではないですよ。
今日はこれからお話する一杯のエスプレッソを楽しんでいただければと思います。
自分と真摯に向き合って抽出したこはく特製エスプレッソ、chiasma2『私の断念してきたこと』でございます。

【背伸びしなくてもいいんだ。】

最初にひとつ質問。
あなたの身長はいくつですか?
…ふむふむ、そうですか。
僕の身長はですね。
抽象的に言うと、僕の身長は日本人男性の平均身長に達していません。
具体的に言うと、僕の身長は168cmであります。
10代の頃、僕はこれがコンプレックスでした。
身長が低い(高くない)というこの一点が、僕の日々を憂鬱にしていました。
当時あらゆる人と自分の身長を比較したりして、
  「ああ、この人よりは僕の身長の方が多少は高いのだな」
  「ああ、この人より低いな、っていうかこの人背高すぎ」
という感じで、延々他人と自分を見比べてばかりいたのです。

僕は悩みました。
一体何が私の身長の成長を阻害しているのか?
遺伝子?
私のこの身長不足は父と母のDNAの成せる技なのか?
それとも食事?
本来であれば平均身長を超えるであろうポテンシャルを持っていたはずなのに、成長期の食事のアンバランスさがこの結果を招いたのか?
あるいは運動?
卵が先か鶏が先か、成長を促す刺激を与えるために、高身長が集まるバスケ部に入っておくべきだったのか?
原因はいくらでも考えられました。
そしてそれと同時に、ひたすら身長を伸ばすことに苦心していました。
毎朝起きる時に背伸びをしてみたり、毎日コンビニで500mlパックの牛乳を買って飲んでみたり、果ては『3ヶ月で身長が伸びる体操』なる本を買って実践してみたりと、身長を伸ばすためにできる限りのことは尽くしてきました。
でも、結局身長は1ミリも伸びはしなかった。

現在はもうこの身長を伸ばすことに意識を割いてはいません。
僕は、身長を断念したのです。
でも、これは決してネガティブな意味で断念したということではなくて。
この身長というパラメータがいかに無意味なものであるかを知った、身長は僕の人生のクオリティには直接関係がないということを理解したのです。

相棒っていうドラマ、知ってますか?
水谷豊さんと成宮寛貴さんが主演の、刑事ドラマです。
最近はテレビ自体をつけないので全く見ていないのですが、彼、水谷さんの服装が、とても格好いいんですよ。
劇中では常にスーツ、まさに紳士の鏡といった格好で。
最近の僕の服装がほとんどスーツになっているのは、この水谷さん(正確に言うと劇中のキャラクターである杉下右京)によるところが大きいのかもしれません。
徹底的にフォーマルを貫いている彼の意思、彼の姿に、僕は影響を受けたのです。

誰かに影響を与える人は、総じて『個性的な』ものを持っています。
僕も彼見たく、誰かに影響を与える人になりたい。
影響を与える、と言うと少し傲慢に聞こえるかもしれませんが、要するにインパクトを与えたいということです。
僕は今自分が持っているものを最大限に活かして、自分という人間を構築していきたい。
そしてほかならぬ自分によって、誰かが変わるきっかけを与えていきたい、と思っているということです。

人生にとってお金、身長、子供の数といった客観的な数字は問題ではありません、人間は線形的な存在ではないのです。
昔の僕見たく、手に入るはずのない身長を追い求めることは無意味。
僕らがすべきことは持っていないものを追い求めるのではなく、既に持っているもの、生まれた時に与えられた自分という素材を、最大限活かしていくことなのです。
真珠は核があるから真珠になる。
最初にお話しましたよね。
僕たちも、核を持っています。
その核を輝ける真珠にできるのは、自分だけ。
自分の人生を生きる中で、自分を構築していく。
僕たちは背伸びして手に入れようとするものより輝けるものを、既に持っているのです。

ではでは、今回はこれにておしまいです。

ありがとうございました!

こはく

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