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みんなでしんがり思索隊

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水瀬名雪に恋をして / 著者:nayuki - ch3



みんなでしんがり思索隊に参加してみることにしました。スタートに丁度良いと思ったので、お題03の「アカウント名の由来と自分について語る」から書き始めてみることにします。書くこと、アウトプットすることがあまり得意ではないので、それの良い訓練になればいいなというスタンスで、これからスローペースで投稿させていただくことにします。


(問)なんで”なゆき(nayuki)”なの?→(答)思い出のギャルゲ、大好きだったキャラクターから。それと、ほんのちょっとの決意。


いつからこのハンドルネームを使い始めたかは、正直なところ、よく覚えていません。僕が高校生くらいの頃、Twitterを始める前に入り浸っていたLivetubeというストリーミングサイトでは、その時ハマっていた美少女麻雀漫画に影響を受けて”K Ikeda“というアカウント名を使っていました。

nayukiというハンドルネームは、多分、Twitterを使いはじめた頃、高校を卒業した頃から使い始めたものだと思います。高校を卒業してから今まで、4年間ほど、nayukiという名前をずっと使い続けているわけですが、このアカウントネームを使うに至った理由は大きくわけて2つあります。

1つは、小学校時代始めてプレイした”Kanon”というギャルゲのメインキャラクターの1人、“水瀬名雪”がこの上なく好きだったからです。多分、僕の初恋の人。

・Kanon Standard Edition - Prologue



Kanonファンにしてみると、このキャラはあまり人気がないようです。というのも、”うぐぅ”で有名なもう1人のメインヒロイン月宮あゆの存在感が圧倒的だから。それに加えて “春が来て、ずっと春だったらいいのに” でおなじみの沢渡真琴のシナリオの完成度が作品中で1つレベルが抜けてしまっていること。残念ながら、これらのキャラクター人気に押されてしまって、名雪は正史ストーリーに大きく関わってくるメインヒロインの1人であるにも関わらずあまり人気がないようです。それでも、僕は大好きでした。

舞台が雪の町によく映える、とても綺麗な青髪ロングのストレート。朝寝坊、学校に遅刻する! とハラハラしている主人公に『100メートルを7秒で走れば間に合うよ〜』と、間の抜けた発言をさらっとする愛嬌の良さ。自分の本当の気持ちを大切にしたいと思いながらも、それをすることで好きな人を傷つけてしまうかもしれないというジレンマに、答えが出さないでずっと悩んでいる、いじらしさ。

名雪の好きなところをあげだしてしまうとそれだけで大変な量になってしまいますので、この記事では、”nayuki”というアカウント名をつけるに至ったもう1つの理由にフォーカスを当てることにします。

一見すると、ただ単に好きなキャラクターの名前そのまま借りただけ。実際のところは、名雪好きー! が大半の理由で、その他あんまり深く考えるような事はなかったのですが、それでも、1つだけ重要視していた要素がありました。

それは、自分の本名に少なからず何か因んでいるか、ということです。

あくまで本名に因んだ名前をネット上でも使うことによって、リアルとネットの境界線を曖昧にしていきたいという密かな思いがありました。そう思うに至った経緯の話は、僕の中学高校時代にまでさかのぼります。


”リアル世界とネット世界”という考え方。それって二項対立させるもの?。


僕の中学校高校時代は、今思い返すと、散々なものでした。勉強にも部活にも趣味にも、いまいち熱中することが出来ずに、特に何をすることもなくぼーっと過ごしていた毎日。他人と会話するのもあまり得意ではなかったため友達もあまりいませんでした。

気が付くとネット三昧の日々を送っていました。アダルトゲームや、ネットゲーム、ニコ動やニコ生に夜遅くまで入り浸るところから始まり、気がつけばLivetubeで自分でも配信をするようになっていました。

あの当時、何をするにも無気力だった”リアル世界”と違い、”ネットの世界”はとても楽しかったのを覚えています。そこには、同じ趣味を持った人たちが何百万といて、そういった人たちと簡単につながることが出来る。”リアル世界”でのフェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションと違い、顔の見えていない相手とのチャットなら、コミュニケーション能力のあまり高くない僕にだって気軽に出来る。

そんなこんなで、リアル世界に居場所を見つけることが出来なかった僕は、ネットに”はけ口”を見つけることが出来ました。パソコンをつければ、楽しく話せる友人がいて、楽しく出来る何かがあって、楽しい時間を過ごすことが出来る。いつしか、リアル世界が面白くなくても、ネットの世界が面白ければ、それでプラス・マイナス0かな? と考えるようになっていました。ひねくれたネト充の出来上がりです。


それでも”リアル世界”は容赦なく立ちはだかってきて、完全にそれから逃げることなんて出来ないんだ。


長い間、ネット世界にどっぷりとつかっていましたが、正直内心では、”このままでは完全に駄目になっていってしまう”というのはよくわかっていました。背徳感から得られる快感のようなものがあって、だからこそ、ネットにあそこまでハマってしまったのかもしれません。

何年もかけて作りあげてきた習慣はそう簡単に変えることは出来ませんでした。ドラマのように、何か心を強く打たれるような衝撃的なイベントに遭遇して改心した、とかそういうのは一切なくて。それでも、色々な出来事を通してちょっとずつ変わっていくようになりました。

それは、例えば、受験の失敗からだったりします。高校時代の僕は(今も言えたほどではないけれども)全くといっていいほど勉強をしませんでした。勉強を本気でしない割に、勉強をなんとなくしている”振り”をするのは人並み以上にうまかった。問題集の問題をてきとうに暗記して、難しい分からない問題なんかは、それを理解したいという思いよりも、先生に良く思われたいという思いから積極的に質問しに行っていました。

今思えば赤面するくらい恥ずかしいことなのですが、あの当時の僕は、『このままなんとなく勉強していも、それなりの大学には合格出来るだろう』なんてことを思っていました。とても恥ずかしいです。

いざ本番。結果は大失敗。第一志望で受けた東京の私大は不合格。地元の大学の後期試験も申し込んでいたのですが、あの3月22日大震災の影響で、後期試験とセンター試験の結果を合わせた試験から、(後期試験を行わず)センター試験のみでの合否判定に変更。センターで躓いてしまっていた僕は、地元国公立にも合格することが出来ませんでした。

その時の僕は、今までに感じたことのないくらいのない恥ずかしさと情けなさ、そして母親に対する申し訳なさで頭のなかがいっぱいでした。そもそも、受験勉強というものに真摯に向き合ってこなかったにも関わらず、結果が悪くて失望するということ自体矛盾しているような気がするのですが、なんとかなるだろうと思っていたけれどもなんとかならなかったという経験は、過去あまりありませんでした。これからの将来をを大きく左右する(と少なくとも当時は思っていた)受験レベルでの失敗ともなると。それと同時に、僕に期待を掛けて、教育費をとことん費やしてくれていた両親を、いまさらになって裏切ってしまったというような思いに駆られて、なんだかどうしようもないような気持ちになってしまいました。

勉強云々にまず、生活態度、物事に対する考え方を少しずつ修正していかなければいけないと思いました。その時はじめに考えたのがネットとの付き合い方でした。


逃げ道としてのネットではなくて、良く生きるためにネットを使っていく。


ここに来ていよいよ始めの話に戻ります。『なんでなゆき(nayuki)なの?』っていう問いでした。それは、今までネットをリアルに対する逃げ道として使っていた自分との決別。ネットを、あくまで、リアルの延長線上にあるものとして利用していこう、リアルを良くするためにネットを使っていこうという、ちょっとした決意からでした。自分の本名に少しでも因んでいるアカウント名を見ることで、過去自分がおかしてしまった過ち繰り返さないように。そうすることで、今ネットをしている自分はまぎれもなく、リアル世界の僕なんだ、ということをいちいち確認できるように

そういった経緯で”名雪”という名前をツイッターで使い始めました。それが、後に英語圏の人達とも話をする機会が増えたりしたので”nayuki”というローマ字表記に後で変えて使うようになって、現在に至ります。

長くなってしまいましたが、以上が “nayuki” というアカウント名をつけるに至った理由です。

ネットにたちの悪いハマり方をしてしまったキモオタの挫折とそこから再起することを願っての小さな決意のお話でした。




終わり。

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